標準ズームレンズを購入してから、ほぼそれを付けっぱなしにして撮っている。
ただ、なんだかしっくりこない、というかすっきりしない。
かなり漠然とした不満のようなものがある。
SIGMA 17-50mm F2.8、このレンズ自体はすごく満足している。
コントラストも高いし、ものすごくシャープだ。
画角もすごく使い易い範囲。
ただ、なんだろう、自分にとって便利すぎる。
そう、まさに便利すぎるのである。
フィルムカメラを使っていた頃は本当に不自由だった。
フィルムなので1本に対して撮影できる枚数が限られていた。
学生だったので金銭的にも余裕があるわけではなく、際限なく撮れるわけじゃなかった。レンズも単焦点28mm、35mm、50mmの3本しか使っていなかったので、50mmしか付けずに撮りに出かけたときは、どう構図をとるかですごく悩んだり、構図的に撮れずに諦め、再度違う画角のレンズを持って撮りにいくなんてことがざらにあった。
ただ、そうして苦労して考えた末に撮った写真は、図らずとも自分にとって満足のいくものが多かった気がする。
これは完全に自分の精神的なものだとは分かっています。
ただ、それが精神的な部分だとしてもそれは必ず結果に現れてくる。
なぜなら写真の要素を決める重要なものは、機材うんぬんより頭の中であったり心で感じる部分だからです。いろんな制約から苦労して撮った写真は、自分自身にとって大きな意味を持ってきます。特にプロでない私のような只の写真好きには、いかに自分が納得できる写真を撮れるかが命題。
そんなことを考えていたら、自分はなんてやっかいな性質なんだろうと少し呆れました。ただ自分が納得できないならしょうがない、金銭的に余裕が出てきたらまたフィルムカメラを取りだそう。
とは言いつつ、このレンズすごく気に入ってはいるんですけどね。
無いものねだりもいいとこです。
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