×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
長野県伊那谷発信の写真ブログ
| |
5年くらい前の話。 大学時代に住んでいた街は、わりと開発され始めた地域で新しい家や店なんかが多く建っていた。 街並みも整然としていてまさに地域開発真っ只中の街だった。 ある時、街の事業の一環なのか、当時住んでいたアパートのすぐ近くの幹線道路の壁に、美大の学生が壁画を描くという事業が持ち上がった。多分街の景観の中にアートをってことだと思うんですが、それが大体1作品につき10×10mくらいの壁画スペースが200mおきくらいに7〜8作品描かれる大規模なものだった。 実際描いているところを見たことはなかったが、着々と壁画は描かれていった。 日に日に形を成していく様子に、いつの間にかそれを見ている時間が楽しみに変わっている事に気付いた。 そして全ての作品が壁画として完成した。 興味の無い人にとっては何の魅力もないものだったかもしれないが、私にとってはどれも個性的ですごく魅力的だったのを今でもよく覚えている。 色彩豊かなもの、すごく精密に描かれたもの、その中でひときわ記憶に残っているのが、ただ単純に墨文字縦書きで荒々しく「諸行無常」とだけ描きなぐられた壁画。もはやそれが壁画として成立しているのかも定かではないが、でかでかと壁一面に「諸行無常」。その潔さがすごく好きだった。 そうこうしているうちに大学も卒業し、地元長野へ帰ってきたわけですが、1年くらいしてちょうどその街へ行く機会があった。その壁画を思い出し、ぜひ写真に撮って残しておきたいと思い、その場所へ行ってみたらその壁画は跡形もなく無くなっていた。他の壁画はすべてそのまま残っているのに、なぜかその壁画だけ… その時、私は悟りました。 「諸行無常」とはまさにこのことだと。 いつかいつかと後回しにしていると、その物事は跡形もなく消え去り、後悔の念しか残らない。あの壁画はもう見ることはできないけれど、私の心に大きなメッセージを残してくれました。 もしかしたら、あの「諸行無常」の壁画はそこまで見越した上での作品だったんだろうか… 最近そう思えてならない。 PR 先週の土曜日、伊那市立図書館で開催されていた、 「花・植物の情景(Ⅳ)堀 亮(まこと)写真展」 行ってきました。 最終日の夕方だったので、私以外は人がいなくてゆっくり見ることができました。 まず思ったのがタイトルの下にどこで撮ったのか明記してあったため、こんな場所があったのかと新しい発見が出来た事。普段じゃ絶対行かないような場所でもこう写真として見るとすごく魅力的に思えてくるから不思議です。それが写真の腕や技術のなすところなのかもしれません。 写真を見ていると四季折々、桜の写真もあれば冬の植物の写真もある。 ずっと写真と向き合っている情熱がしっかりと感じられました。 自分の情熱を発表する場所があり、それに共感してくれる人がいる。 素晴らしいことだと思います。 私は今、Web上でしか写真を公開していませんが、いつか写真の個展をやってみたい、そんな漠然とした夢ができました。(私みたいなアマアマがいうのもなんですが…) 急がず、焦らず、しっかりと写真と向き合って楽しみたい。 そんなことを考えさせてくれた写真展でした。 ぜひ来年もいこう。 私はたまに妻に嘘をつく。 それは女性関係がどうとかお金がどうという類の話ではなく、 日常生活を楽しくするためのどうでもいい嘘。 ある時は、千葉市動物園で有名だった、立つレッサーパンダ風太くんに関する嘘。 実は風太くんの中身ってロボットなんだぜ。 よく見てみ?しっぽが不自然だろ? そんな嘘を妻は本当だと思い込み、私が嘘だと言うまで信じていた。 またある時は、牧草地にある牧草をまとめて白いビニールを巻いてあるでかいやつ(ロールベールラップサイロというらしい)に関する嘘。 あれの中身って実はチーズなんだぜ。 ああやっておくと熟成されてうまくなるんだ。 また妻は信じていた。 どんだけでかいチーズだよ、と自分でついた嘘につっこみながら ほくそ笑んでいる私。 私はそんな嘘を「優しい嘘」と呼んでいる。 そんなどうでもいい話。 かなり遅れましたが… 明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願い致します。 年末年始は今年も怒濤のように忙しくあっという間でした。 それでも年越しの瞬間は例のように夜道を歩きながら2011年の指針を決めるべく散歩していたんですが、今年はなにか良い感じがしました。というのも、毎年、なかなか頭の中がまとまらず、けっこうな時間歩き続けることになるんですが、今年は15分くらいですんなりまとまりました。しかも星空がものすごくきれいで、単純ですが、あぁなんかいい年になりそうだ、なんて思ったのでした。 今年がどんな年になるか、それはもう自分次第です。 まだまだ頑張らなくては。 そんな一年にしたい。 きみのやうにさ 吹雪やわづかの仕事のひまで 泣きながら からだに刻んで行く勉強が まもなくぐんぐん強い芽を噴いて どこまでのびるかわからない それがこれからのあたらしい学問のはじまりなんだ 宮沢賢治 「稲作挿話」より | ブログ内検索
カレンダー
最新記事
(06/22)
(05/20)
(05/18)
(01/26)
(01/20) 最新コメント
最新トラックバック
アーカイブ
|